WWE「Survivor Series」

昨日、一昨日はWWEのRAWブランドが来日公演してましたが残念ながら見に行けませんでした。ド平日に両国ならまだしも横アリは無理。
で、PPVを視聴。このPPVでの王座交代の結果が来日公演では既に反映されているという状態なんですがなんとかならなかったのかなあ。
それはそうとPPVの内容。最初の第一試合から既に普段のPPVと比べてかなりの違和感を感じました。観客の雰囲気、チャントの仕方が普段と全然違う。はじめはNYは特殊なのかと思いましたが途中で理由に気づきました。そうだ、このお客たちはほとんどがロック様を見に「戻ってきた」人たちなんだ、と。これがWWEの「現実」ということなんでしょうね。

これが第一試合。開幕からライダーコールで既に不穏な気配。モリソンはかねてからこのPPVか次のRAWが最後と言われていますが、この試合でもほとんど良いところなし。メリーナの一件以来ジョバー固定というある意味干されるよりキツい状態が続いていましたが彼は本当にTNAに行っちゃうんでしょうかね。実力を出せれば良い仕事はできるレスラーなんですが。ジグザグを綺麗に決めてジグラーが防衛。

特になし。真面目にやればベスに勝てるディーヴァなんていないというのはいつも書いていることなので。ベスがコーナーからグランスラムを決めて防衛。

  • バレット軍VSオートン軍

サバイバーシリーズ恒例のエリミネーションマッチ。とはいえ今回は寄せ集め感が強い。序盤はかなりgdgdだったけどコーディーが上手く引き締めたかなあと。彼はマスクが外れて再度イケメンの道を歩むのかな。コールも大きかったし期待したい。試合はヒールのバレット軍が二人残して勝利。ヒール側はスワガーが最近体調悪いのかと思うくらいの不調ぶりを継続させてたりフニコがどう見てもそこいらのガテンのおっちゃんにしか見えなかったりバレットのジャパニーズ番長っぽさが加速していたり。ベビー側を見るとスマックダウンのベビーツートップであるオートンとシェーマスがそろって暴走モード持ちなのはどうなんだ。なお、シン・カラはジャンプした時に腱をやったらしく全治6ヶ月。

そういえばこの二人の対決は去年の来日公演で見たんだよなあ。今回は立場も随分変わり王座戦。ただ、前回PPVと比べて幕切れは…。この二人の抗争に関しては発端が発端なのであんまりベビー設定のビッグショーに肩入れできないのが残念。

アティチュードの残党を自称するCMパンク、メキシコの名門でルチャの申し子であるデルリオ。アメリカ人よりはむしろ日本人向けのプロレスで非常に面白かった。お互いのサブミッションを封じるために色んな形で腕攻めの攻防をするあたりは日本でも鈴木みのるとかと通じるところがある。最後はアームバーをローブブレイクしたパンクがアナコンダバイスで勝利し新チャンピオンに。勝利後客席に飛び込むパンクとそれを祝福するファンを見ると本当にジョン・シナを差し置いてパンクが次世代のピープルズ・チャンピオンになりそうな気配。本人はロック様よりストンコになりたそうな感じだけど。

ロック様オンステージ。もう他に言葉が無い。試合の8割くらいはシナのローンバトルなのに客はロック様しか見ていない。試合は当然ロック様が決めるとしてその後のシナの扱いがもう完全に公開処刑。会社の経営陣や脚本家がどんなに頑張ってプッシュしても客のコールは容易にその嘘を曝け出してしまう。良い意味でも悪い意味でもこれこそがプロレスの本質なのかもしれない。そういう意味では興味深い試合でした。…あの寒々しい空気考えるとメインとセミ入れ替えた方が良かったんじゃ?
面白いかって言われるとパンクVSデルリオとエリミネーション戦の後半で元は取れたかなーとかそんな感じ。