ストライクウィッチーズ Operation Victory Arrow Vol.1 サン・トロンの雷鳴

略してOVA。最近はOVAも劇場公開するのが一般的になってきた感がある。スト魔女の場合は特に音響にこだわりがあるため劇場に行く価値があると思う。ただやっぱり30分+予告編10分であの値段かよというのはあるのだが。
というわけで初日に行ってきたけど、新宿角川は5割前後の入りだった*1。さすがに1日10回転なので仕方ない部分はあるのだが…。
制作が変わったのと今回あまり高村監督が作画に足をつっこんでいない(多分)ため作画は若干違う部分もあるが概ね違和感はない。ミーナあたりは久々の戦闘ということもありむしろ普段見せない精悍な部分が良く出ていたと思う。
以下ネタバレ込み。
予告時点からわかっていた通り完全にハルトマン姉妹の物語であり、同時に野川さくらさん復帰おめでとう回でもある。若干エーリカの声忘れているように聞こえるのはご愛嬌。30分にエーリカとウルスラ、それにトゥルーデの3人それぞれの思いがぎっちり詰め込まれている。ウルスラはいらん子の時代に比べれば本当に強くなったけれど、それでもエーリカに否定されるのはまだ彼女にとって一番辛いことなんだろうなというのは見えてくる。
面白いのはTVでは語られなかったジェットの戦術的・戦略的意義が語られた部分か。ジェットの導入は革新的なんだけど、同時に「エースの時代」が終わり「名もなき兵士たちの時代」の始まりとも言える。それはこの作品の趣旨ではないというメッセージであったようにも思える。

*1:昼過ぎの回。夜は舞台挨拶もあるので当然満席