うたわれるもの

武装錬金うたわれるものラジオ→うたわれるものというある意味アレな経緯で逆流してプレイしてみる。何故かDVD版で。声は無いので脳内補完。
全体的な感想としてはノベル部分はLeafお得意の泣きゲー。シナリオも設定をしっかり準備してSFとファンタジーの折衷として上手くまとめてあると感じました。ギャグシナリオも結構混ざってるけれど単体のシナリオとしてそれぞれが非常に出来が良いですね。LeafWindows初期作品の頃から培ってきたものの集大成と言えるでしょう。反面戦闘に関しては全体に微妙というか一言で言うなら「詰めGジェネ」。乱数要素が全くと言っていいほど無いため高難易度では一手一手考えて進めていく楽しみはあるのですがどうにも爽快感に欠けますね。PS版では戦闘シーンのみ別会社の監修が入ったというのもある意味納得。ヴィジュアルノベルゲーとして、キャラゲーとしてみればそれだけで買いでは有ると思いますが。
シナリオ、システムについて。

  • 地図を見てアレ?と思ったけどやっぱりそうか。
  • 設定とシナリオの齟齬が若干あるような気がします。カルラは船で漂着してるけどトゥスクルは山国では…。
  • 結局カミュ(というかムツミ)が何で血を吸うのか説明されてないような。
  • 結果的に見るとウイツァルネミテアは自分の傍にいるほとんどの人の願いをきっちりかなえているんだなぁ。
  • 個人的にお気に入りのシーンはテオロの最後。ギャグ系ではやっぱりヲイデゲ様か。
  • BPが止め刺した人にしか入らないため考えて止めを刺す必要がある。BPの算出方法まで考えると育てたいキャラはむしろ中盤レベルを抑制した方が良さそう。
  • エルルゥが自身を回復できれば…と思ったけどエルルゥシールドが洒落にならなくなりそうだ。
  • 自動連撃は必殺技使用時以外封印推奨。特にエルルゥとカルラ。
  • 某所のアンケートで猿にすら負けたディーカワイソス

戦闘使用可能キャラ雑感。

  • ハクオロ

主人公。ギャルゲでここまで父親目線な主人公は空前絶後だろう。見た目シリアスだが中身はギャグ成分多め。戦闘では非常に悪い意味でのバランスキャラ。つまり器用貧乏。敗北フラグをエルルゥと共に担うため防御特化が一番っぽい。

  • エルルゥ

一応ヒロイン。フォークの人。最後まで話を進めるとむしろお前ヒロインじゃないだろと突っ込みたくなる。戦闘ではスパロボでいうなら回復しかできないメタス。敵にやたら狙われるため防御特化一択。自動連撃だと二撃目の回復量が0なので手動必須。遠距離攻撃の多い風属性に弱い地属性なのも地味に厄介。

みゆきち。シナリオ上色んな意味で救いとなるキャラ。戦闘は素のスペックが本人ではなくガチャタラなので攻撃もそこそこできる防御特化ユニット(水場でなければ)。しかし難易度通常以外では敵にスルーされまくるわ致命的に鈍足だわ特殊能力も敵に無視されたら意味無いわで正直いらない子。どうでも良いけどお供の名前はどうみてもガチャピンとムック。Leaf開発スタッフには絶対ガチャピン好きがいると思う。

  • オボロ

弟者。シナリオはまさにオボロボロボロで大概酷い目に遭うのは彼(しかも半分くらいは巻き添え)。だが戦闘面では移動距離も長くアタッカーとして超優秀。育て方次第では同じ火属性のカルラより早く攻撃力が99に到達しアブ・カムゥすら軽く切り刻む化け物に。ただ単独で突撃させると孤立してあっさり落ちることも多々…。

  • ドリィ・グラァ

オボロLove。貴重な遠距離アタッカー。同じ風属性のアルルゥと役目が全く被らないのが良い。だがグラァは明らかにドリィの下位互換なので共撃のないPC版では使われることはないだろう。せめて属性が違えば…。

  • ベナウィ

政務担当。中盤以降シナリオではどうにも影が薄い。敵に回すと厄介だが味方にすると微妙なのはやはり技回数が多く育てにくいためだろうか。防御重視なのと射程2というのがイマイチ相性悪いというのも一因かもしれない。

  • クロウ

オボロやトウカよりも親衛隊長という言葉がしっくりくる人。軍事行動系のイベントでの出番は多い。地属性の戦闘ユニットは彼だけであり、スペックもバランスが取れているため地味に強キャラ。

  • カルラ

お色気担当。良くも悪くもネジが一本飛んでる印象だが弟君とのエピソード等中々良い話が多い。一撃の重さでは随一の最強アタッカーだがそれ故に削り役に回され、結果として成長が遅くなるという悪循環。元々レベル高めで加入しているのも完全に裏目なので育てたい場合は加入してからしばらくは強制出撃以外出さないのもアリだろう。ダメージをくらうと気力が50%回復するという鬼仕様ではあるが防御面は最低なのであまり攻撃を喰らうのも考え物。鈍足っぷりも相まって前線で孤立すると生還できる可能性は限りなく低い。

  • トウカ

うっかり侍。初めはどちらかというとウザさが目につくがシナリオが進むにつれて味が出るキャラ。最終的には人気一位というのもうなずける。最強種族の名に恥じず高いスペックでバランスが取れている。何よりいきなり技が最高レベルで加入してくるので育てやすい。密かに術法防御が上がりやすいので挙げておくと終盤が楽。若干足が遅いのが弱点と言えば弱点か。

  • ウルトリィ

良識あるおねーさん要員。でも実はカルラと類友…。養子エピソードといいナ・トゥンク遠征といい意外なところではっちゃけてくれる人。術法防御99達成要員で術法防御が恐ろしく上がる反面攻撃力が全く伸びないため終盤ではアブ・カムゥにダメージ一桁とかもザラ。後衛要員はレアとは言え非常に使い辛い。術法の攻撃力は攻撃力とは別のパラメータにして欲しかったところ。

釘宮担当。どっちかいうと昔の釘宮。シナリオでも重要な役割を担い、終盤離脱してしまうのが痛い。戻ってくるのは最終シナリオなので育てられるうちに育てておくべし。姉ウルトリィと同じ後衛だが攻撃力が伸びやすい分マシ。とは言えトップクラスの鈍足なので使い辛いことには変わりは無い。

  • テオロ

序盤スポット要員。特筆すべきことは無し。何とか生存して欲しかった…。

  • デリホウライ

姉者大好きな弟君。ナ・トゥンク遠征時にスポット参戦。姉カルラのスペックをほぼ引き継いでおり強力なアタッカー。

  • ゲンジマル

クンネカムン戦スポット。公私ともに最強・最高の武人。攻撃・防御・スピード全てに置いてトップクラス。逆に使い方を誤るとBP泥棒も良いところなので削り役に徹するのが吉。