The Lord of the Rings Online(続き)

後半はクラスとかFS(PT)について。

  • クラス

現在クラスは7つ。比較的クラス間のバランスは取れており、FSでもいらない子扱いされる職はないです。ただしヒーラーに該当するミンストレル、ミンストレルを守るガーディアンはやはり重宝されます。以下職ごとの雑感。

    • バーグラー

妨害担当。所謂盗賊とか暗殺者に該当する。自分はこの職を使っていたけれどソロが厳し目なせいかあまり同職は見かけなかった。FSでは妨害スキルで活躍…と思いきや背後から攻撃するとボーナスがつくスキルが多いため立ち回り次第で全職トップクラスのDPSを叩き出すことが可能。また後述する連携スキルを安定して起動できる唯一のクラスで、FSでこそ真価を発揮する。ちなみに前衛だが超紙装甲、回避もあまり当てにならないのでヘイトは他職にちゃんと取ってもらいましょう。その辺のあたりもソロが厳しいと言われる所以だったりします。ソロだと慢性火力不足だし。

    • チャンピオン

DPSが高い火力担当。所謂闘士。範囲攻撃が強力で雑魚相当で活躍する。装甲はそこそこでソロでもFSでも安定した戦闘スタイル。逆に言えば単調…らしい。安定しすぎたためか北米では既に下方修正済み。それでもまだ強いらしいけど。

    • キャプテン

バフ担当。人間限定クラス。特技はおっさん呼び。このおっさんが近くにいるだけでバフ効果があったり戦闘もしてくれたりと中々便利。ミンストレルと共に戦闘不能キャラの蘇生も可能。全体の戦闘能力は中途半端でソロだと長期戦になりがち。種族が限定されるため絶対数が少なく、本スレなどでも珍獣扱いされることが多い。

    • ガーディアン

タンク。防御力が単に高いだけでなく各種スキルでブロック、受け流し、そこから派生するカウンターで安定した戦いぶりを見せる。カウンターからスタンさせることができれば連携スキルにもつながる。相手のヘイトを集めるスキルが多く、腕のあるガーディアンがFSにいるだけでクエストの難易度が呆れるくらい変わる。現在のところFSではミンストレルと並んで人気のあるクラス。

    • ハンター

Nukerと呼ばれる単発高火力のクラス。通常は魔法使いがNukerとなるゲームが多いが、指輪物語の世界では魔法使いと呼べる存在はより高位の存在なのでハンターが変わりにこの役割を担う。火力が高く、超絶射程を誇るためフィールドでは滅法強い反面、狭く四方から敵に囲まれることの多いダンジョンではトラップなどをうまく使わないと厳しい。

    • ロアマスター

CCer(Cloud Coltroler)と呼ばれ、敵の足止めや操作を担当する。クマと鳥を召還でき、クマが可愛いとのもっぱらの評判。敵を眠らせたりするスキルを持ち、戦闘中の追加注文を彼一人で止めることも出来るため上級ダンジョンを攻略するFSでは密かに人気が出ている。しかし育てるのは結構大変らしい…。

ヒーラー。ヒールとバフをもってはいるのだが戦闘もそこそここなせる。しかしバフは全て攻撃スキルの追加効果、ヒールもきっちり敵のヘイト対象となるため油断するとあっという間に敵に群がられて蒸発するので注意。ダンジョン攻略では如何に彼を守るかがキモとなる。

  • FSとレイド

FSはFollowshipのこと。原題を意識したネーミング。最大の6人のFSに加えて4つのFSでレイドを組むことが出来る。FSはソーシャルウインドウから自分の条件にあうFSを見つけて入ることができる。また、FSリーダーからも遠隔で招待できるなど非常にFSを組みやすいシステムが整っている。ただ、レアアイテムの分配でロールを回すあたりのインターフェイスがイマイチ面倒に感じた。自動で全部回す設定とかもつけて欲しい。

  • 連携スキル

FSで特定の条件を満たすと連携スキルを発動させることができる。条件は特定スキルにて相手をスタンまたは転倒させることの模様。連携が開始されると赤、青、緑、黄の4つのボタンが表示され、この色でポーカーのように役を作ることで強力な攻撃や支援の効果が発動する。ポーカーの役というのだけでも覚えておくとやりやすい。基本はフラッシュになるので前の人が押した色に合わせると良いだろう(ただし6連撃のみ6個目を別の色にする必要がある)。通常の戦闘では赤であわせて攻撃スキル発動が一般的だが、強力なボス戦では青で揃えることで気力回復を行ったりすることも多い*1。その辺はFS内で事前に打ち合わせることを推奨する。

  • エスト、功績、トレイト

エストはメインとなる大河物語、生産に関係するクラフトクエスト、クラスや職に依存するクエスト、その他有象無象のクエストがある。最後のものはやれ速達を届けろやれマッシュルームパイを回収しろと非常にアレなものが多いがその辺の会話についてもいたるところに指輪物語のエッセンスがちりばめられており、原作を知っているかどうかで楽しめるかどうかが大きく分かれる。逆に知らない人から見れば「お使いクソゲー」以外の何者でもないのだが…。特にホビットは(いろんな意味で)しょうもないお使い系が多いのでホビットでプレイしたいけど原典を知らない人は要注意。
エストをこなしたりスキルを使い込むことで功績値があがると称号やトレイト(特性)を得ることができる。称号は本当に見た目だけだがトレイトは装備することで自キャラを自由にカスタマイズできる。

  • 今後に期待したい点

まとめっぽいものは前回書いてしまったので今回は不満な点について。まず最大の問題は翻訳。とにかく固有名詞の統一が取れていないのが痛い。原典に関しては小説版に関して著作者と契約があるのだから小説を元にすれば良いと思うのだがそれ以前のものもかなり多い。小説版を基にするにしても旧版と新版があり、ゲーム内でも見事に表記が混ざっているので混乱を避けるためにも統一して欲しい物。知っている人はフィーリングでなんとかなるけど知らない人は間違いなくクエストに支障が出そうですし。マゴットじいさんの三匹の犬の名前とかファンが見たら卒倒モノなのでとっとと直してください。クローズβで相当量の修正依頼が出ているようなのでオープンβでの改善を期待します。
次にゲームシステムに関して。レベルアップが早すぎるためちょっと廃人プレイするとあっさりカンストしてしまう可能性があること。無論そういう楽しみ方のゲームではないけれどやはりそれで早々に飽きる人は出ると思われます。PvMPがどれだけの奥行きがあるか、今後のアップデートの頻度がどれくらいかによって数ヶ月後どれだけ人が残っているか決まるのではないでしょうか。
最後に運営の姿勢について。色々プロモーションをやってくれるのはわかるのですがユーザの方向性を見ていない。キャンペーンガールなんて正直指輪ヲタにはどうでも良いんですよ。キャンペーンするにしてももう少し原典にも興味を持ってもらえるような入りやすいキャンペーンを期待します。新版単行本と抱き合わせでパッケージ売るとか。ぶっちゃけキャンペーンガールがパッケージ店頭販売するよりおじいちゃんにガンダルフのコスプレさせた方がナンボかマシだと思うのですが…。
色々と書いてしまいましたが折角の指輪世界なのでもうしばらくプレイはするつもりです。このゲームに興味を持った人がゲームだけでなく原典にも手を出して新たな指輪ファン作りに貢献できるようなゲームとコミュニティになることを祈っています。

*1:これがあるが故に任意のタイミングで連携を起動できるバーグラーの価値があると言える