WWE「Royal Rumble」

終わりよければ全て良し。多分。だけどなあ…言いたいことはいろいろあるけれど。

  • ダニエル・ブライアンVSビッグショーVSマーク・ヘンリー

一試合目が世界王座戦。ケージマッチだったので先にやっておきたかったということか。本来だと一人小柄なダニエルが不利なんだけどケージマッチは逆にケージを登ってのエスケープ勝ちがある。そのため実はダニエル有利な形式ともいえる。案の定巨漢二人に猛攻を受けながら隙をついたダニエルがエスケープして王座防衛。ビッグショーあたりはかなり余力があった感じでちょっと不完全燃焼。そろそろまともな体格の相手をダニエルに当ててあげてください…。

  • ベス・フェニックス&ナタリア&ベラ・ツインズVSケリーケリー&イヴ&アリシア・フォックス&タミナ

一時パワーバランスの崩壊が心配されていたディーヴァ戦線だがタミナをプッシュすることで良い感じにバランスが取れてきたようだ。代償としてナタリアにものすごい弱設定がついてしまったような気がするが。場外ダイブなども含め現在のディーヴァ陣では一番良い試合だったと言えるかな。ベスはそれでも不満で最後はそれをぶちまけるかのようにグランスラムで勝ちを味方から強奪。次の王座戦は帰ってきたカルマとやるのだろうか。

そもそもここ1年のWWEの迷走の発端といえば去年四月に1年後WMのメイン戦でのシナVSロック様を宣言してしまったことなのだが、そのシナ本人が一番迷走しているのは皮肉とも言うべきか。今のケイン戦はシナにとっては対ロック戦までのつなぎであると同時にこれまでの迷走を払しょくするための試練ともいえる。ケイン自身がシナ特有のムーブに全く付き合わなかったあたりにもその辺が見て取れる。最終的にダブルカウントアウトで決着は持ち越し。しかしいい加減ライダーとイヴを巻き込むのはやめた方が…。なんかシナより先にイヴが暗黒面に落ちそうな流れではあるが。

  • ブローダス・クレイVSドリュー・マッキンタイア

どうしてこうなった。どうしてこうなった。ドリューはもっとハジケるべきってのはずっと思っていたことだが今のブローダスみたいなノリはノーサンキュー。

この二人、思った以上にかみ合うな。すごく見ごたえがある良い試合だった。だからこそ人事部長殿にはすっこんでいて頂きたかったのだが。なんだかんだあったけれど最後は2回目のGTSを決めたパンクが勝利。ジグラーはバンプの良さはもちろんだが繋ぎ技もフィニッシュムーブも複数あって対応力が高い。体格もバランスが取れているしこれなら近いうちに王座をとっても良いと思っている。ただし、そのためにはまずヴィッキーとは別れないとダメかな。ヴィッキーと組んでの王座ってのはエッジがもうやりつくしてしまっている。

最初にちょっと文句を書いておく。前回40人を30人に減らしたのは良いけれど、ただでさえ人数が減ったのに枠の無駄遣いが多すぎる。レジェンド枠が3、解説実況枠3、前の試合(しかも王座戦)に出ていて二試合目が2。この辺は正直もっと圧縮して他の人にチャンスを与えてほしかった。ウソーズとか片方しか出られてないし我らが日本の雄ヨシタツも出番はなかった。マイケル・コールがジェリー・ローラーに「有望な若手の出番を奪うつもりですか!」とか言っていたけど正にお前が言うな状態。ヨシタツがブログで愚痴っていたけれど今回出られなかったスパスタは事実上レッスルマニアは出番なしと通告されたも同然。ストーリーの幅を狭めないで欲しいという意味でも次回はもうちょっと出場者の選択は考えてほしいものだ。
以下試合について適当に。
・ミズ、1番入場だけど4番入場のコーディー・ローデスとともに粘る粘る。そ二人そろって目ぼしい選手が新たに入ってくるととりあえず突っ込んで逆にボコられるという重要なお仕事を頑張りました。最後のビッグショーが入って最早用無しとばかりにスイープされる姿には哀愁が。
リカルド・ロドリゲスがアルベルト・デル・リオの代役としてまさかの登場。この人本当レスラーでもないのに体張りすぎ。ファンも暖かい。なんだかんだ愛されてるよなあこの人。
・サンティーノ・マレラとミック・フォーリーコブラVSソッコ君で爆笑。この妙な空気の中入場しないといけなくなったエピコは本当ご愁傷様。
・コフィ・キングストンはミズに落とされるも床に手を付きそのまま逆立ち状態で歩いて鉄階段にたどり着き生還という離れ業を披露。つくづく身体能力無茶苦茶だこの人。
・カルマ復活!これで史上3人目の女性参戦者に。コールはカウントするか微妙だけどしっかり二人エリミネートしてパワーを見せつけました。
・2試合目だけどミズ、コーディーと一緒に主にやられ役として頑張ったジグラーはマジ職人。カルマボムも実に綺麗に受けた。彼の真骨頂。
・ウェイド・バレットの長ラン、いつのまにかバラの花がオプションについてる…。
最後に残ったのは久々復帰のクリス・ジェリコとシェーマス。ジェリコはウォールオブジェリココードブレイカーと大判振る舞いでシェーマスを追い込むも決めきれず。逆に二回目のコードブレイカーを捕獲してシェーマスがロープ際に。それでも落ちないジェリコにとどめのブローグキックでシェーマスが優勝!
シェーマスは自分的にずっと応援してきたスーパースターなので本当に嬉しいですね。たぶん世界王座に挑戦することになると思いますが是非レッスルマニアで王座獲得して欲しいと思います。