アルノサージュ感想

そういえば感想まだ書いてなかった。シェルノサージュ、アルノサージュという所謂サージュコンチェルトの2作品は野心的な試みだったと思う。無論相当に粗はあるし導入部分であるシェルノサージュがバグで大ゴケした点は極めて残念だったが。
このシリーズはまず「プレイヤーが持つゲーム機が異宇宙への接続端末である」というコンセプトがあって、すべてそこを起点として作られている。なので導入兼人物紹介であるシェルノサージュ恋愛シミュレーションになったのは必然と言える。そこを通ることでプレイヤーはアルノサージュにおけるイオンとアーシェスへ強く感情移入できるようになっている。このメタ的な視点を活用したザッピングシステムも面白い。プレイヤーは文字通り2つのチャンネルがある端末を操作しており、「ザッピングすること」自体に意味をしっかりもたせている。これまでにはなかったRPGとして記憶されるに値する作品だと個人的に思っている。例によって人を選ぶのであまり勧められたものではないが。
また、コンシューマのRPGでレイドボスを設けたというのも面白い試み。プレイヤー数千人が丸一か月かかってHP350億を削り切るというのはネットワークにつながった昨今のゲームだからこその楽しみである。倒したモノの正体がアレなので特にシェルノサージュ組には複雑な気分だが。
アルトネリコチームということで音楽面は今回も素晴らしい。相変わらずサントラCDの合算がゲームの売り上げを超えそうという話も聞く。単体で聴いても素晴らしい。個人的には志方あきこの「Class::XIO_PROCEED;」、霜月はるかの「Hodra Heteromycin」がお気に入り。

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