2020年J2順位予想

というわけで今年も開幕が近づいてきた。折角なので今年はJ2の順位予想をしてみたいと思う。J1?知らない!
基本的に絶対強者はいない年という前評判ではあるが上位と下位に結構大きな差があるようにも思える。日程が従来に比べて五輪のせいで変則的なことも一つ鍵になるのではないだろうか。後半戦入ってすこししたところで1か月弱のブレイクが入るため先行型よりは後から修正できる能力があるチームが有利になるかもしれない。そのため評価も夏の移籍市場でフロントが仕事できるかは一つ大きなファクターとして考えている。

1位 京都(自動昇格)

オフシーズン冒頭から明確にやる気を見せて補強しまくった京都。新スタ元年にフロントの体制からして気合を入れなおしてきた。「一番不安なのは監督」と監督自身が言っていたが、多少采配が悪くても戦術兵器で殴れるチーム構成にしてきたのは昨年最終節の柏戦の経験が生きている感。冒頭から突っ走る可能性が高いと見ているが懸念材料は補強による高年齢化と京都の暑さによる夏場の失速。その点今年は五輪ブレイクが入るのも追い風だろう。その間にフロントが仕事できるかどうかも鍵。

2位 磐田(自動昇格)

降格1年目のチームとして地力は間違いなくもっている。昨年終盤調子を上げてきてからのフベロ体制のメンバーは概ねプロテクトされてているし水戸から復帰した小川も通年なら20点は取れるポテンシャルがある。ただ今野の長期離脱が既に確定していることや小川が前半代表に取られて稼働率が下がることも考えると序盤はもたつく可能性もある。出遅れても最終的に辻褄は合わせてくると思うのだがその時フロントがどこまで忍耐を見せられるかが一番の問題。

3位 福岡(プレーオフ

見せてもらおうではないか、金のある長谷部体制というやつを。というかうちからあれだけ引っこ抜いといてプレーオフ圏外とか絶対に許さんの精神。長谷部さんは戦術浸透が異様に早いスキル持ちなので序盤当たる監督交代チームは厳しいだろうなあと思う。今年も5月くらいまでは快調に走ると思うのだがこの順位を狙うとなるとやはり一部相性悪い相手、主に3バック相手に取りこぼさないことに加え夏の移籍市場がキーになってくると思う。フロントはかなりやる気を出しているのでその辺も含め上手く回れば自動昇格も夢ではない。

4位 大宮(プレーオフ

随分スリムになったなあという第一印象だが決して悪い話ではなく、高木さん好みのチームにするために絞ってきた感じがある。新外国人は若干博打風味なところはあるがそこがダメでもなんだかんだでプレーオフ圏内には入ってきそう。課題の勝負弱さをどう克服していくか。

5位 徳島(プレーオフ

バイスを抜かれたのがかなり痛いが上福元を獲得するなどセンターラインはがっちり固めており、ほぼプラスマイナスは無いように見える。リカ将4年目ということで集大成が期待される。夏までにプレーオフ圏内に入っていれば夏の移籍市場で大塚製薬マネーが炸裂する可能性も高いので前半戦にどれだけ勝ち点を積み上げられるかがポイント。

6位 千葉(プレーオフ

尹監督を迎え入れて一から出直しの年…であるが千葉はそういう年の方が怖いイメージ。今年は3年か5年計画の1年目のような扱いだが戦力的にも失点さえ減らすことができれば十分プレーオフ圏に入れるだろう。補強もセンターライン中心を非常に強固に固めている。ただFWがクレーベと川又で本当に大丈夫かという部分は懸念事項なのでどこかでもう一枚J2で実績のあるストライカーが欲しいところ。

7位 岡山

有馬監督の堅実なサッカーに堅実な良い補強をした印象。仲間こそ引き抜かれたが昨年18得点のイ・ヨンジェを守り切ったのも非常に大きい。プレーオフ圏も十分に狙える力はあるだろう。

8位 東京

去年はホワイト監督では前半苦戦したが永井監督になってかなり怖さが出てきた。加入がユース昇格が多すぎることに加えて神もとい上福元が抜かれたのが懸念事項だが面白いサッカーをしているしこれくらいが適正位置だと思う。大久保は…どうなんだろう。前田にしろ寿人にしろ大黒にしろJ2に来てからはそこまで脅威度は見せられなかったがフィジカルの激しいJ2でどれだけやれるのかもポイントか。個人的には若手にポジション奪われるくらいの方がむしろ健全だと思う。

9位 新潟

こちらはなんと10年計画でACLを目指すという。それだけ聞けば地に足がついていると思うのだが新潟の場合頭に「とりあえず速やかにJ1に上がった上で」というのがつくのが度し難いというかJ2舐めすぎだと思う。ここ数年シーズン中の監督交代も年中行事になっており、今年はフロントの忍耐が試される。例年外国人ガチャでそこそこ以上の当たりは引いているはずなのだがそれだけでは勝てないということでいかに周囲の日本人のレベルを上げるかがカギ。…なのだが現時点でOUTに対してIN少なすぎない?大丈夫?

10位 金沢

相変わらず出入りが激しい中で堅実な補強を積み重ねており、ヤンツーの本気を感じる。やるサッカーははっきりしておりここまでも着実にステップアップしてきているため上位陣にとってはなかなかの脅威となるだろう。

11位 松本

長き反町体制が終焉し、布監督のもと出直しとなった。元々の身の丈を考えれば今年はどうしても作り直しに時間がかかることが予想できる。そもそも布監督の縦に早いハイスパサッカーがどれだけJ2で通用するかという部分もあるのだが。

12位 長崎

昨年は天皇杯で最後まで頑張ったもののシーズンは苦戦。ナビ杯も天皇杯も頑張った上でなので仕方ない部分はあるのだがチームとして最後まで安定感に欠けた印象はある。一年を通して言われていた「立ち上がりの不安定さ」はシーズンラストマッチでもしっかり発揮されてしまった。後若干補強の方向性(特に外国人回り)に一貫性がないように見えるのも不安。

13位 山形

こちらも木山監督が引き抜かれての出直し。昨年の稼ぎ頭がごっそり引き抜かれており今年は土台作りになるのかなあという感じ。今年は特に五輪のせいで日程面が厳しく、山形は例年ホーム開幕が遅れるために序盤出遅れる可能性が高いとみる。夏以降にどれだけ建て直せるかが上位進出への鍵か。

14位 甲府

大宮同様にスリム化した元J1勢だがこちらは若干ネガティブな面が目につく。伊藤監督の手腕はあるし大崩れはしないとは思うのだが決定不足には悩まされそうだ。監督交代はしていないがフロント的には出直しという形になっているだろう。

15位 山口

霜田監督の評価は非常に皆高いのだが…。育てれば育てた分、もしくはそれ以上に引っこ抜かれることが常態化してしまっており今年のオフもなかなか厳しかった。霜田サッカー自体も大分スカウティングが進んでおり相性ゲー要素の強さも相まってダブルするかされるかという出入りの激しいサッカーになりそう。

16位 水戸

今年も安定の「水戸の選手全部抜く」作戦で焦土化。昨年3点以上とった選手は全員いなくなり、スタメンも11人中残ったのは4人。秋葉監督に変わり変な色がついていない若手選手を大量に確保できたのは悪くないと言えば悪くないが…。後守備陣がほぼ入れ替わってないのは裏を返せば槙人のかわりも相変わらずいないという話なのでこの位置に置かざるを得ず。水戸サポとして個人的には8位あたりに置きたいところなのだが。予想を裏切ってみせてください。

17位 町田

正直よくわからん。なんかフロントの気合は感じるのだがそれが機能するかは全く別問題なので…。アイマスP的にランコ監督には頑張って欲しいです。相馬サッカーが色々極端で去年は現実路線へ改修中にシーズンが終わったという状況をどう立て直すのかがポイントか。

18位 栃木

こちらも資金繰りとか色々厳しい中で策士・田坂監督のもとダイナミック縦ポンサッカーを展開。今年もその辺はブレなさそうだがどれだけ懐の深さを選手層的に持たせられるかだろうか。なんだかんだで守備が硬いので降格はしない気はするんだけど水戸サポとしてはえ〇〇〇が嫌いなので以下省略。

19位 北九州

こちらもなかなか評価が難しい。監督の手腕は間違いなく、過去のJ3優勝組を見ていてもそれなりにやれるだろうことは予想できるのだが去年の琉球などに比べるとやはりパンチ力には欠ける印象。ここ数年のJ3からの昇格組の中では圧倒的に金は持っている部類なので育成型移籍でどれくらいドーピングできるかがポイントになりそう。

20位 琉球

昨年は圧倒的な攻撃力と難攻不落のタピスタの力でJ2の前半戦を席捲したが、その後はエース鈴木を抜かれたところで失速。オフシーズンにもかなり攻撃的な選手を抜かれている。うちから引っこ抜いた茂木をどう使いこなすかがポイントとなるか?とにもかくにも昨年J2最下位だった守備の立て直しは必須で、そこが改善されないと降格の危険アリ。

21位 群馬(降格)

縦に早く前半に強いハイスパサッカーで苦しみながらも昇格にこぎつけたが、監督に加えセンターラインもごっそり引き抜かれたのでほぼ別のチームに。なんだかんだで現有戦力だけ見れば苦戦は免れないだろう。

22位 愛媛(降格)

「良いサッカーだけどなぜか勝てない」をずっと繰り返しつつ戦力自体は目減りを続けている感があり非常に厳しい。自前の若手がブレイクすればワンチャンありそうだがそういう人材がそもそもいるのかどうか。いっそ思いきってうちくらい無茶なレンタル連発するのもありだと思うのだが…。

おわりに

いかがだったでしょうか?今年のJ2も楽しくなるといいですね!(時候の挨拶
なお苦情は一切受け付けません。