GODZILLA ゴジラ

見てきた。単純に怪獣映画として見れば及第点だったと思う。日本オリジナルのゴジラは当時の社会問題を扱うことが多かったが、その辺は無くして人間ドラマをぶち込んでくる当たりは良い意味でも悪い意味でもハリウッド的。最終的にいつもの合衆国最強万歳にならなかったあたりは監督の良心か。
以下ネタバレ。
予告では敵役たる怪獣のMUTOの姿を意識して見せていなかったので初代や1984、引いては黒歴史の旧ハリウッド版を連想した人も多かったのではないか。だが蓋を開けてみれば昭和のゴジラVS○○をがっつりとレスペクトした作りだった。ゴジラは人間は全く気にせずMUTOを狩りに行くんだけど時折見せる目やラストのお茶目っぷりを見るとミニラの後の姿であると言われても違和感がない。体型も含め監督は多分ミニラが好きなんだと思う。
とにかく人間パートのツッコミどころが多くて(特に主人公の迷走感と異能生存体っぷり)蛇足感は否めないがそれ以外についてはパシリムとは別の意味で怪獣愛を感じる作品だった。