匿名、非匿名…二つに割れるインターネット世界

上海アリス幻樂団にて神主の日記のコメントがかなり荒れているようですね。発端は「mixi限定の情報を出しているのではないか」という点と神主の「匿名の発言力を認めたくない」発言ですが、特に後者は過剰反応している人が多いようです。神主は認めたくないとは言っていますがその文面から理由として読み取れるのは「匿名発言は評価するに値しない」ではなく「匿名発言では評価が不可能である」という事であって決して匿名をさげすんでいるわけではないと思います。この部分を読み違える人が大半であることが荒れる最大の原因なのではないかと。
このように過剰反応する人が多いのは単に匿名でも自分の発言に責任を持つことができると思っている楽天家か、もしくは匿名の居心地の良さに良くも悪くもどっぷり浸っている人が多いということでしょうか。そしてこのような議論がmixiの発言と絡めて出てくるのはやはりmixiにおいて匿名性の意味が極度に薄いからなのでしょう。昔はmixiのようなコミュニティが当たり前でそれが2ch(というかその前身のあめぶろか)の出現で変わって来たはずなのですが実際「2ch以前」を知る人が余りにも少ないんですよねぇ。
今回の議論は本来全てが一つでありあらゆるものが繋がっているインターネットが匿名のオープンスペースと非匿名の隔離空間という二つの空間に仮想的に分離が進んでいることの証ではないでしょうか。2chのような匿名の空間の影響力が強くなるにつれてmixiのような非匿名かつ閉じたコミュニティもまた力を強めていく。今後2,3年はそういう形でインターネット空間が二つに分離していくと思われます。数年後SNSから取り残された人たちはどうなるんでしょうか。SNSにいる「高級ネチズン」とSNSから取り残された「低級ネチズン」と言う構図の電脳世界ができあがっているのかも知れませんね。
ああ、後神主の日記のコメント欄で匿名で誰かを傷つける発言と作者不明の古典作品を「一緒」とかぬかしてる輩は一度ザナたんにお説教食らってくるべきだと思います。