SoundOnline「Blue Constellations」/Alstroemeria Records「The Garnet Star」


プタンスさんからメッセで微妙にネタ振りされたんでこっちでも。
以前紹介した矢鴇つかさ氏のSoundOnlineと蓑島氏のAlstroemeria Recordsとの合同企画CD。委託で出ていたのでセット購入。合同企画ということでどちらのアルバムも担当曲6曲(1曲ボーカル)+ゲスト1曲+合同曲1曲+相手側曲1曲+相手側ボーカル曲のリミックス+ボーカル曲2曲のインスト版の計12曲という構成で統一されています。
上記の構成からアルバムとしての統一感は無いですが、その分1曲1曲の質が高く、原作破壊で鳴らした二人の東方シリーズ曲の「今の」解釈を知ることができるアルバムです。
特に矢鴇氏にとって二度目のネクロファンタジアのアレンジとなる「Constellations」は現在の矢鴇氏の東方シリーズ、そしてトランスへのスタンスを明確に示した良曲です。矢鴇氏サイドのボーカル曲「Eternal Rite」は前作「Braze」収録の「Starlight Vision」と同じスタッフ。前作の余りに強烈なインパクトはないですがボーカルを生かし前作同様に美しい仕上がりになっています。
対する「The Garnet Star」では蓑島氏サイドのボーカル曲となる「Maple Wizen」と矢鴇氏サイドの「Eternal Rite」リミックス版のボーカル曲2曲が秀逸。前者はノリの良さで踊れる曲に、後者は石野卓球などの流れを汲む正当なテクノ調ポップス*1とも言うべき曲に仕上がっておりどちらも聴き応えあり。初めて聴いたら絶対に原曲当てられそうにないのはご愛嬌、というかこれが二人の魅力でもあったり。
原曲を大切にする人には受け入れられない部分もあるかもしれませんが、原曲にこだわらず東方を題材にしたトランスのアルバムとして楽しめる人にはオススメです。セットで買いましょう。

*1:テクノポップ、ではない。多分