電気グルーヴ「J-POP」

J-POP

事前に試聴等音源が出回っていましたが、その時点から既に「これは間違いなくJ-POPじゃねぇ！」という総ツッコミが入っていた電気グルーヴの新作。先行シングルの「少年ヤング」、「モノノケダンス」もアルバム用の新MIXで収録されています。ジャケットがお得意のパロディものだったりはするものの、今回は全体にオールドスタイルのディスコサウンドで統一されており、非常に真面目に作ったのがうかがえます。「VOXXX」収録の「フラッシュバック・ディスコ」とかあの辺りの延長ですね。ただ、個人的に彼らの場合真面目に作ったというのが必ずしも＋の評価にならなかったりする訳ですが。今までのアルバムで大切にしてきた「遊び」の部分を大幅に削ってしまった結果、電気グルーヴらしさとか瀧分とかが全部吹っ飛んでしまった感があります。「VOXXX」とかでの遊びと真面目のバランス感覚が卓越していたので余計そう感じるのかもしれないですが。
アルバムとしての出来は間違いなく素晴らしいですが、これだったら石野卓球のソロプロジェクト扱いでも良かったかもしれないですねぇ。