全日本プロレス「2008 プロレスLOVE in 両国 Vol.6」

久々に両国に見に行ってきました。試合結果は↓で。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/live/2008/2008110301/index.html
今回はジュニアのタイトルマッチが年間ベストバウト候補との呼び声高く、それを見に行ってきた感じ。思ったより人は入っていたかな?ただ相変わらず当日券なのに妙に良い席が取れてしまうのはどうなんだろう・・・。4人用の升席独占できてたし。

  • 試合開始前:全日興行のお約束であるオープニングMCは現在小島、大和、KAIのF4が担当。大和がえらく喋りなれてる感じでMCとしてもかなり良い感じ。あれは意外といいキャラクターかも・・・。
  • 第一試合:○渕VS菊タローVS×荒谷

毎度おなじみの面々が毎度おなじみのネタで、という感じのお笑い第一試合。ただ、その中でも微妙にバリエーションをつけることができるのが菊タローの才能。今回も笑わせていただきました。最近あまり呼ばれないというのもネタにしていたけれどそれでもビッグマッチになるときっちり菊タローを呼ぶ渕さんは偉い。

  • 第二試合:○征矢VS×真田

同世代のシングル対決。どっちも若手ということでまああんなもんかと。征矢は初めてみたけど正調ストロングスタイルなあたりはやはり西村の弟子。真田はその場飛びのスプラッシュとかボストンクラブへのこだわりとかクリス・ジェリコあたりを意識しているんだろうか。ボストンクラブも乱発するとイマイチという感じ。
第三試合:西村、シャープ、×チャングVS○太陽ケア、MASADA、NOZAWA
相変わらずMASADAとNOAZAWAの連携とインサイドワークは速くて上手い。西村の組んでる二人はドリー門下らしいけどもう少しじっくり見てみたい。
第四試合:○曙VS×浜
角界出の新人浜のデビュー戦はなんと曙と。角界時代も色々接点があったこの二人だが曙が浜の攻撃を受けて同じような技で返していく展開に。身長だけ見ても大人と子供のような感じでありながら食いついていく浜に場内からはかなりの声援が。とりあえずデビュー戦としては及第点でしょう。問題はこれから「普通の」レスラーとどれだけやれるかなんですが。
第五試合:諏訪魔、×カズ、土方VSTARU、○平井、ブラザー
ヒールターンした平井に正規軍のオールスターメンバーが挑んだわけですが、相変わらず肝心な平井が空気では・・・。メンバーも豪華なのに中盤ほとんど土方がやられてるだけだったからカズも諏訪魔も見せ場なかったしなぁ。終了後平井改名宣言も会場は沸かず・・・。TARUさんガンガレ、超ガンガレ。
第六試合:小島、×大和、KAIVS天山、○内藤、裕次郎
天コジ対決+新日本、全日本の若手チーム対決。若手の格は新日のNO LIMITの方が上で、チームとしての完成度も高いけれどF4の二人もよく食いついていくだけでなく、ジャイアントスイングにドロップキックなど連携も見せていって高評価。彼らは小島にしばらく鍛えてもらったらタッグ屋として売り出したら意外と面白いと思うんですが。逆にこの4人と対照的に天コジが・・・。ハイスパ気味ではあったけど見せるものは見せたコジはまあいんですが天山は全体に微妙な上にダイビングヘッドバッド失敗して会場凍らせるし。これで年末の最強タッグとか大丈夫?
第七試合:○丸藤VS×近藤
試合前、試合中、そして試合後それぞれの近藤への声援がこれまで彼が悪冠、VMと一貫してヒールでありながらも積み上げてきたものを表しているんだなーと実感。そして試合も名勝負製造機としての彼の評判を覆すものではない素晴らしいものでした。ただ、それらを全て受け止めた上できっちり仕留めに来てなおかつ試合後にピンピンしている丸藤はどんだけ化け物なんだと。ノアの丸ケン戦の60分ドローもほぼフルタイム動いたみたいですし、彼のスタミナは最早ジュニア・ヘビー合わせても別格の世界に見えます。正直これでカズがダメだったらもう全日ジュニアは誰も取り返せる気がしない訳ですが・・・。後、丸藤は今回アウェイということで普段あまり見せないラフでエグい攻撃を実に楽しそうにこなしていたのが印象的でした。一方の近藤もいつものパワースタイルは崩さず戦い抜いたのが良かったですね。そしてその中でドラスク→シャイニングの連携をさりげなく出すあたりが泣ける。文句なし本日のベストバウト。
第八試合:○ムタVS×みのる
分かってはいたんだ・・・。第七試合があれだけ良かった反動がどんなものかは・・・。ただそれにしても微妙すぎるの一言。メインで決まった瞬間ブーイングは流石にダメでしょう。その後高山がGURENTAIのTシャツ来て登場したときはキターって感じではありましたが。でも高山も病気明けてからあまり動き良くないんだよなぁ。
総括。セミとその前の若手勢は良かった。逆に三銃士とかその下の第三世代とか言われている連中はそろそろなんとかした方がいいんじゃないでしょうかねぇ・・・。どの団体も上手いこと世代交代を進めていかないといけない時期なんでしょうね。そして今回二試合他団体と絡んだ試合がありましたが、今後もこういう関係を続けていって欲しい反面それによって押し出される選手が出るのは残念な部分もありますね。ガイジン組でもジョーとかは今回はそのお陰で呼ばれなかったみたいなので。