クリス・ベノワの訃報その後

余り書くのも気が進まない話ではありますが。
既に国内のスポーツニュースなどでも報じられているクリス・ベノワの逝去ですが、警察はほぼ一家心中と断定した模様。また、ステロイドと各種「合法な」薬物が発見されたようで論議の的となっています。ただ、アメリカでは心中なぞと言う言葉は無く、あくまで「妻と息子を殺害後自殺」でしかありません。既に彼はアメリカでは凶悪犯でしかなく、事情を知らない時点でWWEのRAWの生放送を追悼番組に切り替えたビンス・マクマホンはその後追悼番組を行ったことを謝罪しています。これについては企業のあり方としては仕方無いことだと思いますが、それでも追悼番組を強行したあたりにビンスの心意気が見える部分もあります。
ただ、殿堂入りが確実視されていたクリスがこれで永久にその権利を失ったことは間違いないでしょうし、恐らくWWEの歴史そのものからも彼は姿を消すでしょう。追悼番組に関しても恐らく日本を含む海外では放送されない可能性が高いです。
日本からプロレス人生を始め、日本でプロレス人生を終えたいと語っていたクリスがどんな事情があれ心中と言う日本的な死に様を選び、輝かしいキャリアを最後の一瞬で失った事は非常に残念なことです。あちこちで言われていたことですが、せめてエディ・ゲレロが生きていれば彼の人生もまた違ったものになったでしょうか。
改めて悲しき凶獣とその家族に、R.I.P.