大空魔術〜Magical Astronomy

まさか夜12時過ぎてくるとは思いませんでした佐川急便。っていうか絶対忘れてただろ。
それはともかく上海アリス幻樂団夏の新作はちょっと激しい音楽CD(蓮子とメリーのおしゃべりつき)。
ついに月への民間ツアーが実現したという号外に沸き返る近未来。そんな記事を読みながら相変わらずお喋りばかりの秘封倶楽部の二人。ただし、宇宙のことになると超統一物理学専攻の蓮子は専門分野のため暴走気味で・・・というのが粗筋。蓮子の「時刻と場所がわかる程度の能力」はJSTしか見られない・・・ってメリーが突っ込んでいる通り計算すれば良いと思うかもしれないですがそれは世界の全ての言葉がわかっても自分の母国語に変換されているのと同じことなのでしょう。宇宙の大きさに比べれば自分なんてちっぽけだからどうとでも生きていけるっていう神主の言葉は今読んでいる「銀河ヒッチハイク・ガイド」のダグラス・アダムスと全く相反する考え方で面白い*1
音楽の方ですが10曲中7曲が新曲で全体にハイテンポな曲が多いですね。10曲中7曲が新作ですがその中にあってやはり高音質のネクロファンタジアは良い。初出となった妖々夢の頃はMIDI音源が幻想になる前だったのでどうしてもMIDI的な部分が耳につきましたが、このバージョンはほとんど手を入れていないにもかかわらず音質とバランスがよくなり聞きやすくなっています。新曲ではタイトルにもなっている「車椅子の未来宇宙」、「G Free」、「向こう側の月」が良いです。コンセプトアルバムとしての傾向が強かった前作に比べるとまとまりはないですが一曲一曲の質が高く最後まで楽しむことができます。

*1:二作目「宇宙の果てのレストラン」では宇宙の中での自分の位置を正確に把握すると人間は発狂してしまうとされ、そのための装置が出てくる(もちろん処刑用)